頭の中のデジタル様相

これは夢であるかもしれない。
最近、あることに突き当たり考え事をするが、とても疲れてしまい、思考がストップする。
テレビを見ていても、パソコンをいじっていても、急に疲れが来てダウン。将に、オーバーフローか、ハングアップ状態になる。
目を閉じて、考えを巡らせているとグリーンの光が走査する画面が浮かぶ。10年前のパソコンをはじめてみた時のdos画面である。
「サササーッ、ザザザーッ、ピュルピュルーッ・・・・・・。」
軽快に走るモニター画面を注視していると、次第に数字が大きく浮かび上がってくる。
何やらこれが答えらしい。
しかし、最近のこの画面が、あの病院の個室のベッドサイドに置かれた計測装置のように感じられてきたのだ。走査する病状記録の緑の波線が、ゆっくり走る。
「ツッ、ツッ、ツゥー・・・・・・。ツ、ツ、ツゥー・・・・・・・。」「・・・・・60,50,40、・・・・・・」
数字が0に近づくような恐れ。そうだ、これは脈拍や心臓の鼓動の計測器の画面だ。

目を閉じていると計測器の音が聞こえる。グリーンに輝く走査線が走っている。
「チ、チ、チィ・・・・・・・」「ピュル、ピュル、ピュルルー・・・・・・」。