黄色い空

 晴れというには、日が映えない。湿っぽい空気。
空の青さがない。そう、これが黄砂の空だろう。
黄砂に遮られた天気の変化が、やがて、雲を呼び曇天となるだろう。

 こんな日に、腰痛が出てくる。年に4回ほど経験する。
季節の変わり目が要注意と、医者の警告を聞かされているが、
この黄砂の季節も腰痛の危険な時期である。

 桜が終ると来る菜種梅雨のころ、長梅雨の後の蒸すころ、秋の長雨の頃。
慣れてしまえば、それほど怖くはないが、いったん痛み出すと全神経が防御体制になる。
よく風邪を引く。用心用心。

 あれだけセンセーションを呼んで騒がれた、「ライ対フジ」紛争も核心がくっきりと現らわれるにいたった。これまでワイドショーねたにして囃し立てていた他局のレポーターやキャスターも発言が慎重になってきた。
 コメンテーターの評論家諸氏も、法律論を展開して、両社の言い分、立場の違いを分析している。司法の判断が、これからの日本市場のあり方を決め、それが世界の注目の的になり、日本経済を左右する重大事件であるとまで及言する。

 政治家は守旧派に味方して、法規制をすべきだと騒ぎ立てる。マスコミの世論調査はグロバリゼーションの流れに沿う意見が大きい。やはり、大きな転換期になる問題提起がなされているようだ。

 攻めるもの、守るものの立場を超えた社会ルールを構築すべき新しい価値基準を何処に求められるだろうか。まさに、時代の転換期に繰り返される日本社会の「腰痛の苦しみ」である。