春のような雨

小春日和という言葉があるが「小春の雨」という言葉は聞かない。
昨夜来のしとしとと降る雨は気持ちが落ち着いてくる。
風もなく、音もなく降る雨に庭の木々も救われている。
新芽を蓄えた枯れ木も起きだすに違いない。
ただ、梅の枝先の2輪3輪咲き初めた蕾は寒そうである。
赤い椿の花はどうであろうか。吹きすさぶ寒おろしよりも静かに降る雨がいいだろう。

朝遅く目覚めると、すずめが二羽、躑躅の上で飛び跳ねていた。珍しく思えた。
果たしてすずめであったのかしらと思うのだが・・・。
雨に遊ぶ小鳥も水が温む春を待ち焦がれているのだろう。

暖かい雨の朝、花粉症の身には嬉しいことだ。
こんな日は傘を差してでも散歩がしたいが、油断は禁物。
猫達と炬燵で丸くなっている。

サラリーマン川柳に悲哀とほのかな苦笑の感情を共有してテレビを見ていた。