文明の機器に人の趣味までが変えられる・・・

PCの手軽な保存媒体のFD、MOが生産を打ち切られるという。
今全盛のSD、USBの時代、これも文明の発展による仕方ない現実だろう。
高級カメラであっても、今はデジタルの時代。交換レンズを取り揃えて楽しんできた一眼レフカメラも押入れの片隅に追いやられてしまった。
マニアックなレコードとオーデオアンプ、テープレコーダーなどもCD、CD−ROMやDVD−ROMにとって代われたのも久しい。
中でも、我が家でその存在が疎まれているものは、カセットテープとビデオテープである。
本棚の本を押しのけている、大量の重たい存在だ。
部屋の模様替えの時、いつも苦労させられる。
仕事から帰り、夕食や入浴を追えた後、一番の楽しみはこれらの編集や再生をすることであった。青春の思い出は、今となっては苦痛の種になろうとしている。
これらを新しい今流行のDVD−ROMへ移植編集をする元気がないのである。
DVD−ROMでさえ、次はUSBメモリーやSSDへ移行しているのだ。
その変化について行かれないのである。
テレビやオーディオ等家電とパソコンが同一のジャンルに入ってしまった時代である。
これから先どんな時代がくるのだろうか。
そして今、時代の寵児である携帯電話との合体である。
家電・IT機器・書籍の合体・・・。
ラジオの分解・組み立て、カメラ交換レンズ収集、レコード収集、オーディオアンプの組み立て、音楽・映像テープの編集再生、いずれもマニアの世界を破壊させてしまった。
文明の発展が人の趣味までも破壊・変更させることは予想を越える速さでやって来た。
次は何が出てくるか。何が時代の寵児となって生まれてくるか期待して待とうと思う。